2018年3月に本社移転を行い活動を開始しました「みなまた環境テクノセンター」(当社水俣ラボ<Finevege-Lab.(ファインベジラボ)>において、
初めて依頼を頂戴しての「講義&実習」機会があり、2018年11月17日に実施させて頂きました。
今回は、国立研究開発法人科学技術振興機構「ジュニアドクター育成塾」の採択事業として有明高専、熊本高専(熊本キャンパス、八代キャンパス)、
久留米高専の3高専4キャンパスで実施している次世代の科学技術を担う傑出人財を発掘・育成するプログラム 「高専ハカセ塾」 の中で、
熊本高専(八代キャンパス)の行うカリキュラムの1機会を承ったものです。
ご依頼を頂戴してから幾度と打ち合わせ(対・熊本高専(八代キャンパス)、社内)を行い、
当社の研究環境から植物工場と言える栽培システムで生産した野菜をサンプルに使い実習させたいコンセプトから、
当日の約1ヶ月前から種を植えて、日々栽培管理を行い、その時間を迎えました。
それでは、講義&実習当日の流れを下記に記録していきます!
(ご参考:熊本高専HPでも記事にして頂けました → http://kumamoto-nct.ac.jp/update/2018/11/20181122b/ )
↑ 当日は、受講生と引率者の方あわせて約30名が参加。
まずは、熊本高専八代キャンパスに集合してバスで、当社のある「みなまた環境テクノセンター」へ移動です。
バスの中でも、時間を有効に。当社の研究内容紹介とカリキュラムの楽しみ方をお伝えさせて頂きました。
今回の「講義&実習」の到達目標として・・・
1.植物に興味を持ってもらう。
2.工学系・情報系技術も、植物工場(農業、農業気象にも関連)に関わっていることを知ってもらう。
3.「野菜と光質の関係性」を体感し、理解してもらう。
をコンセプトに、内容を構成して準備を進めてきました。
↑ さて、講義スタート! まずは、熊本高専八代キャンパスの岩尾先生からご挨拶。
↑ そして、当社研究員集合で一人一人自己紹介、全員メガネをかけている「チームめがね」です(笑)
蛍光たすきをつけていますが、これはスタッフですよ~の目立つ印です。名札をぶら下げるよりわかりやすいかなと思ってのアイデアです。
↑ アグリライト研究所から、それぞれ役割分担で講義開始~
ちなみに私(園山)の蛍光たすきだけ違う形状で、より光っていますが、社長だからです(?)・・・でしたっけ。
↑ 講義のあとはいよいよ実習。まずは植物工場に入るために、帽子(髪の毛脱落防止)と手袋(ヒト~植物・養液、相互の直接接触防止)の装着です。
↑ 栽培室へも実際入ってもらい、設備の説明。このラボができてから社員以外が入るのは今回初めてでした。
内部でもじっくり栽培環境を見て、講義でも伝えた、農業+工業(ロボット・システム)が理解できたかと思います。
そして、収穫方法の説明。よくきれるハサミ形状のナイフをつかってもらうこともあり、みなさん説明を聞く時間も真剣。
↑ 受講生一人一人、3種の照明環境下(白・赤・青)で生育されたフリルレタスを収穫。
↑ みんな根っこに興味津々。レタスの根なんてスーパーでは見れないですもんね。
そして、手際よくすべて収穫完了! 講義部屋に戻ります。
↑ 各色環境下で生育されたフリルレタスの、重さ・葉の数・実際食べての味の評価をしていきます。
引率者の方々みなさんにも食べて頂いて、青色が〇〇、白は◇◇・・・と多くの意見が飛び交っていました。
↑ そして、グループごとにレポートの結果を発表!
↑ 最後は、なんで〇色が大きいの? 味はこうなるの?を解説。
味の正解はありません、消費者・バイヤーさんが求める植物をつくっていくのが、光などの栽培環境で可能ですよ!という話題でまとめました。
あっという間の2時間弱でしたが、「将来、みなさんが研究者になった時、一緒に研究することがあるかもしれませんね。
物事にはすべて理由があります。なんでそうなるの?への疑問をもつ。比較してみる。がいいですよ~」にような言葉で最後のあいさつとして、
カリキュラムを終えさせていただきました。
予定より時間がおしてしまい、質問時間も十分に取れない悔やまれることもありますが、トラブルなく無事に終了できました。
受講生のみなさん、お疲れ様でした!
講義&実習は2時間。その時間を構成するための、立案・打ち合わせ・準備には相当な時間をがかかりましたが、
依頼者側の熱意と協力体制と、当方側の理解して頂くチャンスだ(受講生も引率者の方も)・・・の波長が合えば、
今後も実施してみたいところです。
熊本高専・八代キャンパスの先生方、この度はご依頼・チャンスを頂戴し有難うございました。
【ご参考:植物工場ではこんなことに注意して栽培環境を管理していますページ ↓ 】
http://www.agri-light-lab.co.jp/?page_id=2604
【追記:高専ハカセ塾ページでの当日紹介】
【同実習:別の機会の実施】