研究開発技術を利用した(当方は、光らせ方開発)光害阻止LED照明は、
2015年春、照明メーカー2社より発売開始されましたが(イネ対応)、
一般白色LEDが防犯灯などで普及することで、
光害懸念などのお問い合わせも増えてきました。
そこで、昨年(2014年)に確認した
「白色LED照明によるイネ光害」を示したいと思います。
2014年の講演時に示した事例ネタですが、再構成して、
このような身近な場所で起こっていることをお伝えしたいと思います。
≪ご参考~これまで示した光害事例集 【コチラ】 から≫
毎年初めの事例の際の恒例で、イネ光害について簡単におさらいを。。。
≪イネへの光害≫~昨年ベースのままですが。
夜間照明がイネに照射されると、実り(生長)が遅くなったり、品質低下を招きます。
そのため、農業生産者は収入にも影響することから(量も品質も~等級ダウンは圃場全体の収穫の格付けに関わる)、照明設置に慎重になります。
よって、照明設置に対して理解が進まずに、生活道路や中高生の部活帰り等の通学路に
照明設置が進まない・できない隠れた問題もあります。
≪現在の対策≫
安心安全確保のために折角設置した「照明」設備ですが、消灯したり、撤去したり、
幕をとりつけ照射範囲を制限したり(電気代は一緒、エコに逆行)。
≪山口大学~当社の技術≫
人には快適に感じる照明(色)でありながら、イネの生育に影響のない
照明技術を開発しましたので(さらに応用研究も進行中)、
照明メーカーと技術搭載の「光害阻止LED照明」の実用化(商品化)を進めてきました<商品案内ページへ>。
当方の光害阻止技術が利用された、光害阻止LED照明の利用により、
照明設置が進まなかった場所への照明設置(夜間の安心安全確保)と、
光害場所への照明交換の手助けとなればと考えております。
【コンビニ駐車場用白色LEDによる光害】
コンビニやファミレス等は、郊外の水田地帯に立地するケースが増えており、
この画像も、水田からの転用されたコンビニ事例となります。
駐車場のための照明も、白色LEDを選定するケースもありますが、
駐車場以外の場所に照射されないように、配慮が必要です。
この場所は、遠方だったので夜間の様子までは把握できませんでしたが、
たまたま立ち寄ったコンビニの奥が水田で、イネの生育が不自然にまだら・・・
ここの駐車場用照明は、全体を照らせるように駐車場角に設置しされ
灯具が45°斜めに角度がつけられています(表現が難しいですが)。
その斜めが、夜間照明として水田にも漏れて照らされているようでしょう。
その照射範囲が想像しやすいよう、実っていない相対的に緑のままエリアが
スパッとわかれています。
≪ご参考 : コンビニ駐車場照明の過去示した事例 → こちら ≫
講演等で毎回説明しますが(下記も過去記事の再掲です)、
照明の種類(LED、ナトリウムランプ、水銀灯、蛍光灯などなど・・・)で
光害の影響度合いが変わるものではありません。
白色LEDだから、影響するしないという説明ではないのです。
その照明の色を構成している波長について、
影響のある色成分をいかに含まれているかです。
しかし、私たち人間には白色に見える照明は、
残念ながらイネに対しては、防犯灯に利用できる照度では、光害を発生してしまいます。
(当方10数種類ほどの白色LEDについて試験を進めましたが、市販照明は影響します)
(影響のない色成分のみで構成する照明は、色合いが悪く、到底白色には見えないものです)
急速に普及している白色LEDの設置ですが、
あわせて光害発生事例も多くなってきているのが現状です。
白色LEDによる影響事例(2015年追加版)は、「2」に続きます≪こちらから≫
◆ これまでお示しした 「農作物の光害事例」集は → 【コチラ】 ◆
◆ 農作物の光害に関する 判定・講演依頼などは → 【こちら】 ◆