「白色LED照明によるイネ光害(2017年版)」の続きです(【2】はこちら)。
<今年2017年発信事例の1番目(光害説明を含む)は コチラ >
<ご参考~これまで示した光害事例集 【コチラ】 から>
【歩道照明によるイネ光害】
↑ 水田を貫く歩道に(通学の学生も頻繁に通ります)照明器具(水銀灯)が等間隔で設置されております。
ここも、照明の周辺だけ穂がでていない(画像では緑色に見える部分)、穂がたったまま(生育が遅れている)の状態が確認できます。
↑ 同じ照明器具が並んでいるとおもいきや、中には灯具姿が違うものも混じっています。
おそらく水銀灯の更新で、省エネの白色LED照明器具(ポールも併せて更新)を選んだのだと推察されますが、
この周辺でもやはり光害が起こっています。
↑ この現場は夜、再訪してみました。
水銀灯が消灯されている場所もありました(ただ寿命により切れているだけかもしれませんが・・・)。
実は、光害がみられる灯具周辺と、見られない灯具周辺があったので???でしたが、これで合点いきました。
夜の光害調査は、照度と分光も測定するようにしております。
今回もハンディータイプ(数十万です。 1千万円<分光放射計>に近いものも大学研究室で所有しておりますが、さすがに屋外長期間持ち出しはしません)を持参し、
道路から手を伸ばして測定できる場所はデータ収集を行いました。
↓ 最後に照明の様子です。歩道のみの照射で通行者への安心安全確保という目的は適いますが、
水田にも光があたってしまっています。照明のポールの影もしっかりと映っており、
この部分は夜間照明の影響が相対的に小さくなり、昼の画像で穂がでているのがわかるかと思います。
イネ光害事例(2017年追加版)は、「4」に続きます≪こちらから≫
◆ これまでお示しした 「農作物の光害事例」集は → 【コチラ】 ◆
◆ 農作物の光害に関する 判定・講演依頼などは → 【こちら】 ◆