「2017年追加のイネ光害事例」の続きです(【4】はこちら)。
<今年2017年発信事例の1番目(光害説明を含む)は コチラ >
<ご参考~これまで示した光害事例集 【コチラ】 から>
今回からは県道沿い(2017年・北陸地方にて確認)に設置されている照明による事例です。
【県道沿い歩道のための防犯灯によるイネ光害1】
↑ 県道にある道路照明は主に交差点に設置されていますが、歩道がある場合は、
その歩道に向けての照明器具も設置されるケースがあります。
水田隣接の場合は、歩道を照明する目的も漏れ光が水田にあたって、光害が確認できる事例が増えてきました。
蛍光灯照明の場合は照度やその範囲も限定的でしたが、LED照明器具に交換したとたんに、
光害発生のケースが多く、それは、LED照明器具で、照明範囲を蛍光灯のような範囲とする場合、
局所限定的に強い光があたる場所が、どうしても出てしまう配光設計のものが増えていると考えられます。
【県道沿い歩道のための防犯灯によるイネ光害2】
↑ こちらも先ほどと同じ道路の異なる場所ですが、同様に光害が確認できます。
照明器具設置時期が違うのか、異なる型のLED照明が設置されていますが、
夜間照明がある照度以上(スペクトル構成によります)あたってしまうと光害が起こってしまいます。
【交差点のナトリウムランプによるイネ光害1】
↑ こちらも上記2例と同じ道路にての交差点照明による光害事例です。
この照明灯具は古くから存在する「ナトリウムランプ」でオレンジ色の光を放つ照明です。
<オレンジ色の光のイメージは コチラ >
オレンジ色の光(長波長側)は、低照度でもイネ光害が起こりやすく、それゆえ広い範囲の光害が起きてしまう照明器具といえます。
↑ 視点を変えて水田を見てみますと、電柱の影と思われる部分も確認できます。
今回の事例は同じ場所に近いところに連続的に照明器具が設置され、そして光害が確認できる場面でした。
イネ光害事例(2017年追加版)は、「6」に続きます≪こちらから≫
◆ これまでお示しした 「農作物の光害事例」集は → 【コチラ】 ◆
◆ 農作物の光害に関する 判定・講演依頼などは → 【こちら】 ◆