農作物~特にイネの「光害」事例確認も進めています。
・・・といっても、昨年よりも思ったより時間がとれずに、8月某日ようやく第1回目です。
【注】 確認の御依頼(光害コンサルタント)を頂いたケースとは別に、進めている事例確認内容となります。
(御依頼分は、情報公開有無を確認しております)
山口県内でも、品種・地域(主に山陰側山間部と、瀬戸内側)によって差はありますが、
ゴールデンウィーク前後の田植え分は、出穂期を終える(穂がでている)頃で、
夜間照明の影響が場所と、そうでない場所がわかりやすい時期でもあります。
・・・ということで、例のごとく「交差点+田んぼ+照明」の3点セットで要確認!!・・・のドライブで、
昨年までで把握していない場所が出てきましたので、事例を御紹介していきたいと思います。
(今回以降は、気分転換が出来る時間が出来たときになると思いますが・・・)
【学校前国道の横断歩道、その為の照明が圃場に影響】
横断歩道の「夜間における安心安全のために整備」された照明ですが、夜間は圃場(イネ)にもあたっているようです。
(夜間の様子は、現時点で未確認)
それは、イネの生育差から確認できます。
穂が垂れはじめている場所と、穂自体が出ていない場所の差がわかるかと思います。
生育差があると、刈取り時期決定の判断が難しくなります。
遅れている部分の生育を待つ、多くのエリアで刈取り時期の時、
どちらかを刈取適期にあわせて一気に刈り取ると、
・青米(生育遅れ)
・胴割れ米(熟しすぎ)
が混入することで、等級判定のグレードが下がり、農家の収入に影響する(コンバインのやりくりもありますし)・・・
ということをお聞きしております。これが、農作物への光害です(夜間照明の農作物への影響)。
また、見た目重視の観点もあり、農家の方々は生育の差がない田んぼ作りをされているのです。
そして、この照明、オレンジ色に光るナトリウムランプと思われます。
影響する色成分としても低照度での影響、照射範囲も広い照明です(昨年確認の事例)。
よって、上記画像の左側からの視点にすると・・・
・・・結構な広さが影響しているといえます。
(夜間照度を確認していませんが、現地での穂の状態から簡易判断)
画像撮影していると、この田んぼの農家の方に声を掛けられました。
~
照明の影響は、昔からわかっていたようですが、(対策への)相談はしていないようです。
~
農作物の光害について、農家の方は認知度高い・・・でも、対策すべき照明設置側には声が届いておらず、
何も対策していない(声がないと、費用も手間もかかる対策はしませんわね)・・・という、
今までのアンケートやヒアリングで得られた情報と、これまた同じケースです。
・・・でも、自治会単位で照明計画される際は声をだしているので、防犯灯などが設置されない。。。という
ケースにはまってくると思います。
ということで、今回のドライブでは、光害事例(予備軍も含め)11ヶ所を新規に確認しました。
夜間も含めて状況確認を進め、またの機会に事例紹介したいと思います。
◆ これまでお示しした 「農作物の光害事例」集は → 【コチラ】 ◆
◆ 農作物の光害に関する 判定・講演依頼などは → 【こちら】 ◆