9月21日(金)、
「夜間照明とイネ」の生育の関係、防犯灯など「照明の重要性」についての、
意見交換会を開催しましたので、その様子です。
(注 : この内容は山口大学・研究員としての話題です。。。)
昨年に続き、2年目(2回目)の開催となります【昨年の様子】。
本実証試験については、
JST社会研究開発事業研究開発成果実装支援プログラム
において進められており(【本年度一連の経過はコチラの「社会実装」御参照】)
本プログラムのPO(プログラムオフィサー)をはじめとする事業の担当者も来訪され、
地域の方々を含め、概論説明と報告機会・現場確認と議論の場を展開しました。
今年は、実証試験を行っている地域の
「市議会議員・小学校校長先生・県や市の農業関連部署・農業法人・JA・防犯対策協議会・・・」と
8名の方々に御参集頂きました。大変お忙しい中、御足労頂き大変有難う御座いました。
また、会場を御提供頂きました、JA山口中央 名田島支所の方にも、感謝申し上げます。
まずは、山本晴彦先生(実装責任者:山口大学農学部教授)より、
光害の概論を30分でプレゼン。
その後、1時間弱の意見交換会。
すばらしい、「生の声」の連続。
皆さんの意見をピックアップすると・・・
・農作物への「光害(夜間照明による生育への影響)」自体を知らなかった(皆さん?)。
なので、照明の設置には、配慮も何も無い状態。
・農家の方よりも、光を出すほうの「商業施設」の方から
照明取り付けて周りの田畑に影響しないか心配・・・と相談されることが多い。
相談されても、抜本的解決法が「無い」のが現状 → なので、補償や消灯ということになる。
・子どもたちや地域の人たちのために、照明は必要。今は暗すぎ。照明がない。
光害があるなら、農家とも相談しながら協議していかなければならない。
反面、認知度が低い「光害」~農家の反対~照明不設置・・・が、あまり知られるのも困る・・・
という苦笑いの行政側の声も。
照明設置への予算が、対応が・・・らしいです。
確かにこのバランスも大事です。当方も火付け役にならないように・・・
(困って相談に来られた方の実例をもとに、いつも構成を心がけています)。
開発の光害阻止技術が、照明メーカーとのコラボで製品化、そして安価になれば、
解決策が出てくるわけですから、その場面では、社会へのお役立ての構図になるとは思っています。
さて、その後、実証試験場所に移動し、現場説明。
日没後、照射の様子も確認頂きました。
これで、一大イベントが終了しました。お疲れ様でした。