【山口大学での話題】社会実装2012-4「意見交換会」

9月21日(金)、

「夜間照明とイネ」の生育の関係、防犯灯など「照明の重要性」についての、

意見交換会を開催しましたので、その様子です。

(注 : この内容は山口大学・研究員としての話題です。。。)

 

昨年に続き、2年目(2回目)の開催となります【昨年の様子】

本実証試験については、

JST社会研究開発事業研究開発成果実装支援プログラム

「農作物の光害を防止できる通学路照明の社会実装」

において進められており(【本年度一連の経過はコチラの「社会実装」御参照】

本プログラムのPO(プログラムオフィサー)をはじめとする事業の担当者も来訪され、

地域の方々を含め、概論説明と報告機会・現場確認と議論の場を展開しました。

 

今年は、実証試験を行っている地域の

「市議会議員・小学校校長先生・県や市の農業関連部署・農業法人・JA・防犯対策協議会・・・」と

8名の方々に御参集頂きました。大変お忙しい中、御足労頂き大変有難う御座いました。

また、会場を御提供頂きました、JA山口中央 名田島支所の方にも、感謝申し上げます。

 

まずは、山本晴彦先生(実装責任者:山口大学農学部教授)より、

光害の概論を30分でプレゼン。

 

 

その後、1時間弱の意見交換会。

すばらしい、「生の声」の連続。

 

 

皆さんの意見をピックアップすると・・・

・農作物への「光害(夜間照明による生育への影響)」自体を知らなかった(皆さん?)。

なので、照明の設置には、配慮も何も無い状態。

・農家の方よりも、光を出すほうの「商業施設」の方から

照明取り付けて周りの田畑に影響しないか心配・・・と相談されることが多い。

相談されても、抜本的解決法が「無い」のが現状 → なので、補償や消灯ということになる。

・子どもたちや地域の人たちのために、照明は必要。今は暗すぎ。照明がない。

光害があるなら、農家とも相談しながら協議していかなければならない。

 

反面、認知度が低い「光害」~農家の反対~照明不設置・・・が、あまり知られるのも困る・・・

という苦笑いの行政側の声も。

照明設置への予算が、対応が・・・らしいです。

確かにこのバランスも大事です。当方も火付け役にならないように・・・

(困って相談に来られた方の実例をもとに、いつも構成を心がけています)。

 

開発の光害阻止技術が、照明メーカーとのコラボで製品化、そして安価になれば、

解決策が出てくるわけですから、その場面では、社会へのお役立ての構図になるとは思っています。

 

さて、その後、実証試験場所に移動し、現場説明。

日没後、照射の様子も確認頂きました。

 

 

これで、一大イベントが終了しました。お疲れ様でした。