2012年版・第5弾の光害事例です【これまで分はコチラから】。
今回は商業施設照明として、コンビニエンスストアの駐車場照明の事例です。
商業施設の駐車場や店舗照明などにおいて、
農地隣接場所であると、夜間照明の照射により、農作物の生育に影響する場合があります。
コンビニエンスストアの駐車場もその一つで、
水田の一部がいつの間にコンビニへ・・・という場面も良く見られます。
今回のケースは、コンビニ駐車場の照明が、
夜間にイネにあたることも起因し生育の影響が確認できた例です。
(昨年と、今年も7月から確認訪問している場所ですが、ようやくまとめます)
2つの照明が水田に隣接して設置されていますが、
今年からは手前側には植えられていません。
また、駐車場側の際も植えるのをやめたようです。
昨年も見ていますが【この報告はブログなし】、あまりにも生育が悪いので、
やめられたのかも知れません。
土や肥料の問題などかと思い、誰にも相談していない農家さんも実際多いです。
・・・でも、照明は問題がある・・・という意識もあり、
(自治会では意見し)地域の防犯灯設置が進まないことにも、つながっているのが現状です。
夜間では、駐車場を照らす照明の漏れ光が、圃場側にもあたっていることが確認できます。
照明側から確認すると、照明の柱(=影で夜間照明の影響を受けないところ)や、
照明のあたっていない暗闇部分は、きちんと生育しており(穂が出始め)、
夜間照明のあたっている部分は、生育が遅れている・・・圃場の「まだら」状態が見られます。
このような状態から、商業施設の照明設置側としては、
農家さん等に意見される、もしくは他店で問題になったので、新店舗では対策をしなければ・・・
ということで、あの手この手の対策が見られます。
照明自体を「消灯」しているところもありますが、
遮光板等で照射範囲を狭めるのが(圃場に照明がいかないようにする)、
今ある照明への対策では主流です。
照明自体の消費電力は変りませんので、エコに反してる?ものも。
その対策、地域性(地域の照明設置業者側の選定・対策・・・と思います)があって、
こんな対策しているんだーと、ドライブでコンビニやガソリンスタンド、大型ショッピングセンターなど
を通過するときは、駐車場照明を見てしまいます。。。
今年見つけた光害事例は、まだまだありますが、昨年と仕事量が格段に違い、
なかなかまとめに進めません。
それでも、この1ヶ月で、4箇所でのプレゼン機会(性格が異なるので、内容も変えないと)があるので、
このような事例は、まとめておかなければなりません。。。
(パワポネタとして)
時間を見ながら気分転換に進めて行きたいと思います。
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