2021年も夏本番、7月の4連休は熊本県南で子どもたちが主役の学びイベントが開催され、
その中でもアマモを対象としている研究活動を行っている当社へ、2件のアマモの重要性を伝えてほしい依頼があり、
講師役での時間を過ごしました。(7月23日<芦北編・今回>、7月24日<水俣編・コチラ>)
2021年7月23日(金)
「国立 阿蘇青少年交流の家」主催の『夏応援PROJECT「海も、山も遊びつくせ! in あしきた」Seaサマーキャンプ2021』(2泊3日)の
一部プログラム「アマモ学習&干潟生き物発見プログラム」の講師役でした。
この企画は、
・2020年の豪雨で被害が大きかった地域の児童に海を舞台とした体験活動を提供することで心身リフレッシュを図る
・海と山のつながりを感じさせる活動を取り入れ、自分たちが住む地域のよさに気付いたり、自然とヒトのつながりを学ぶことができる
を目的(一部抜粋、要約)として開催され、
(熊本県南部の)球磨地方の小学生4~6年生・31名が参加しました。
↑ さて当日、講師役の時間は干潟での観察も行うことから干潮時間をリクエストして調整していただき、集合場所へ。
今回の活動場所は、芦北高校との干潟活動を行っている芦北町の干潟となります。
(左上)干潟での生き物も対象であることから、私だけでは心細かったので、
今回舞台である芦北の海で約20年前から研究活動にふれていて、芦北高校との当社の干潟活動でも度々参加いただいている
森下惟一さんも招へいさせていただいての当方側体制です(左側が森下さん)。
(右上)バスが到着したらダッシュで向かってくる子どもたち。
(下側2枚)揃ってから、干潟活動の流れを説明させていただきました。
↑ その後、自生アマモが見える場所まで10分ほど堤防上を歩いて移動。山~川~海を見られる河口です。
大潮干潮と言えども7月の潮位では子どもたちを海に入れることができずなので、採取したアマモを見せながら解説です。
自生アマモは、すでに種子をつけた花枝が子孫を残すために流されている時期なので、葉(栄養株)のみ。
そこで、当社で管理しているアマモ種子も持参し、見てもらいました。
ところで、干潟訪問前にメイン会場である「熊本県立 あしきた青少年の家」でアマモ講義もあり
その時、アマモは甘い!の話題も出たようで、「食べてみたい!」という現地リクエストがいっぱい。
地下茎に近い白い部分が、ほんのり甘いんですが、急遽森下さんが現場のアマモ採取の加勢をいただき、リクエストに応えることができました(右下画像)。
口にいれるものは、強く印象に残るでしょう!
↑ 後半戦は、森下さん解説で「干潟の生き物発見会」開始です。
(左上)堤防上「アマモの見えるエリア」から陸側に移動して、まずは干潟に入るときの注意点説明。
「干潟はそこで暮らす生き物たちの住処なので、びっくりさせないようにそっと歩きましょう!」。
子どもたちは、観察力がするどく、生き物を見つけるのが早い早い!
こんな生き物いたんだ~と私も驚くばかりです。
↑ その後、メイン会場である「あしきた青少年の家」では、
当日午前中に「塩づくり」体験があったそうで、その塩と、球磨地方から持ってきた白米をおにぎりにして食べよう!イベントがあり、
御呼ばれして参加。
子どもたちは直後に夕食もあることから、おにぎりはそこそこで。よって、おいしいおにぎりを多めに(?)堪能させていただきました。
この日は、午前中に海水浴時間もあったようですが、子供たちはまだまだ元気元気。
山の子どもたちがが、海の生き物やアマモを見たことで、
大人になるまでの学習や、研究テーマづくりに一つのきっかけとなればと思いながら、帰路につきました。
ご依頼いただきありがとうございました!
【2021年8月11日 追記】
当日ご参加の子どもたちのアンケート結果を頂戴しましたが、アマモについて下記コメントを頂戴しました。ありがとうございます!
:
・ふだん、球磨ではみられないアマモのことを知ることができてよかった。
・山と海はつながっているので、これから山をきれいにしていこうと思いました。
・海と山は、私たちとかかわりがあることがわかりました。
・初めてのキャンプと初めてアマモのことを知って楽しかったです。
<ご参考 : 翌日の講師役(水俣編)>