アマモ研究 : 熊本県立芦北高等学校との共同研究(37ヶ月目)

熊本県立芦北高等学校(通称:芦高<あしこう>)とのアマモを対象とした共同研究体制も37ヶ月目(丸3年間経過です)に入りました。

≪スタート時の話題、当社のアマモ研究についての説明・資料は 【コチラ】

≪ご参考(以前の活動記録):2019年 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【8月(芦北高校「優秀賞」)】・ 【9月】 【10月(アマモサミット・芦北高校もプレゼン)】 【11月】 【12月】・2020年 【1月】 【2月】 【3・4月】 【6月】 【10月】 【11月】 【12月】・2021年 【1月】 【2月】 【3月】 【4月】 【5月】 【6月】 【7月】 【8月】 【9月】 【10・11月】

 

 

2018年12月より月1度の、同校「林業科 アマモ班」のアマモ場造成への活動にも参加させて頂いておりますが、

2021年12月は、ラボ活動(アマモポット観察)・干潟活動(アマモ移植、観察。

そして空撮画像撮影(今回はいつも依頼しておりますオペレーター高峰さん単独で実施いただきました))を行いました。

 

<ラボ活動>

12月3日の様子

 

「9月14日にアマモ種子をセットしたアマモポット」の生長観察記録を、継続的に生徒さんたちが進めています(左上)。

下旬では、前島先生と打合せを重ね、年明けから新たな水槽環境を構築し、別の比較試験をスタートしていきます。

 

 

 

 

 

<干潟活動>

12月4日(土)、大潮干潮時間(2時半ごろ)にあわせて、深夜2時集合にて活動開始です。

先月11月から大潮干潮時間が深夜帯となりますが、12月ともなればなかなかの寒さとなってきますので、

防寒バッチリバージョンの装いでのぞみます(今回から私(筆者・園山)は、堤防からの記録係にて海には入らずです)。

当日、芦北高校から3年生5名(アマモ班全員)と前島先生、当社からは筆者(園山)と北野研究員の参加でした。

 

 

 

↑ 集合場所の堤防付け根から、まずは活動場所まで移動後、早速「内海側(堤防から北側)」の

多年生アマモを観察(草丈測定、水温測定)・採取からスタートです。

 

 

 

↑ その後、採取した多年生アマモは外海(堤防から南側のアマモが自生しないエリアでアマモを増やしたい場所)へ移植しますが(画像右上)、

芦北高校のアマモラボの水槽で種から育てたアマモ(画像左上)も含めて、先月に引き続き SPAD値 を現場で測定していきました。

また、北野研究員は、分析用の底質サンプルを今月も採取完了です(画像右下)。

 

 

 

↑ 最後に、内海で採取した多年生アマモを、外海に移植します。

先月に引き続き、昨シーズン移植したエリアからさらに堤防から南側に植えていきます。

(昨シーズン移植したアマモも一部定着していることもあり、異なる場所へ)

 

 

 

↑ 恒例の集合写真は、今回から「AMAMO新ポーズ」!。皆さまおつかれさまでした!

 

 

 

 

<サイエンスキャッスル2021 九州大会>

 

熊本県立芦北高等学校は、1月23日(その後、3/19に延期。<1/22追記>)に開催される「サイエンスキャッスル2021 九州大会」の口頭発表12チームに選出されました。おめでとうございます!

演題『ヘドロを用いたアマモ栽培の挑戦・熊本豪雨災害の復興』

「サイエンスキャッスル」は、リバネス社が行う中高生の多様な研究が集まるアジア最大級の学会へと成長しているイベントで、

全国各地域で開催される未来の研究者の登竜門として開催されています

(会場が水俣だった時代、当社も出展したりで中高生とブースで研究の視点を伝えました https://www.agri-light-lab.co.jp/?p=4421 )。

芦北高校 林業科 アマモ班は、これで、このプレゼンと、

・1月8日開催の<全国アマモサミット「海辺の自然再生 高校生サミット」>、

・3月13日開催の<マリンチャレンジプログラム2021全国大会>、

・あともう一つ(これはまだ発表前)

も合わせて、年度末まで ≪4つの舞台≫ で研究成果を発表することになります。

卒業までに盛りだくさんで、いい人生経験になるかと思います。うらやましいですね。

 

 

 

 

 

↑ 最後に定期的な堤防訪問時でのスナップショットです。「うたせ船」が多く稼動する時期になりました。

 

≪次回の活動機会記録≫

 

 

 

 

≪ご参考:芦北高校との活動記録リンク集≫

【2018年12月】 : 共同研究体制スタート。アマモ班と初顔合わせ。
【2019年 2 月】 : 芦北高校に当社研究水槽設置。アマモ班との座談会。
【2019年 3 月】 : 深夜の定植活動
【2019年 4 月】 : 明るいときの定植活動(この月より最干潮時間が陽が高い時のため)
【2019年 5 月】 : 花枝採取、マリンチャレンジプログラム授与式
【2019年 6 月】 : ロープ式下種更新法でのアマモ場造成
【2019年 7 月】 : 土壌採取、分析
【2019年 8 月】 : 土壌採取、分析、取材
【2019年 8 月】 : 芦北高校「優秀賞」
【2019年 9 月】 : アマモ観察、採取
【2019年10月】 : アマモサミット・芦北高校もプレゼン
【2019年11月】 : アマモ観察、採取(この月より最干潮時間にあわせて深夜活動)
【2019年12月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察、採取、取材
【2020年 1 月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察、採取、当社ラボ見学来訪
【2020年 2 月】 : アマモ移植(試験区設定)
【2020年3・4月】 : アマモ移植(試験区設定)、観察
【2020年 5 月】 : アマモ試験区観察、採取
【2020年 6 月】 : ロープ式下種更新法でのアマモ場造成・試験区観察・ドローン飛行による撮影・芦北町環境基本計画掲載
【2020年 9 月】 : 豪雨後の記録1<堤防から見た画像>
【2020年 9 月】 : 豪雨後の記録2<上空・水中から見た画像>
【2020年10月】 : アマモ種子選別
【2020年11月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、種子洗浄、海辺の自然再生・高校生サミット2020
【2020年12月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、「高校生マイプロジェクトAWARD in 熊本・益城」
【2021年 1 月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、空撮画像取得開始
【2021年 2 月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、アマモ種子試験、空撮画像取得、光量子測定
【2021年 3 月】 : アマモ観察、移植(試験区設定)、アマモ種子試験、空撮画像取得、高校生マイプロジェクトAWARD 全国summit
【2021年 4 月】 : アマモ観察、移植(水槽生育分)、アマモ種子試験、空撮画像取得、マリンチャレンジプログラム授与式
【2021年 5 月】 : アマモ観察、移植(水槽生育分)、ロープ式下種更新法、アマモ種子試験、空撮画像取得
【2021年 6 月】 : アマモ観察、移植(水槽生育分)、ロープ式下種更新法、空撮画像取得、日本沿岸域学会参加
【2021年 7 月】 : アマモ観察、空撮画像取得、くまもと環境賞受賞
【2021年 8 月】 : アマモ観察、空撮画像取得、マリンチャレンジプログラム全国大会出場へ
【2021年 9 月】 : アマモ観察、空撮画像取得、アマモ種子選別、アマモポット苗作成
【2021年10・11月】 : アマモ観察、移植(試験区設定、水槽生育分)、空撮画像取得、アマモ種子選別、光量子測定、SPAD値測定
【2021年12月】 : アマモ観察、移植(試験区設定、水槽生育分)、空撮画像取得、SPAD値測定
【2021年 1 月】 : アマモサミット・芦北高校もプレゼン
【2021年1・2・3月】 : アマモ観察、移植(試験区設定、水槽生育分)、空撮画像取得、SPAD値測定、水槽環境構築、マリンチャレンジプログラム全国大会、サイエンスキャッスル九州大会