2013年も田植が始まっております。
となれば、イネへの光害についての調査も今年もスタートです。
今年初めての光害に関する記事ですので、簡単におさらいを。。。
≪イネへの光害≫
夜間照明がイネに照射されると、実りが遅くなったり、なくなったりします。
そのため、農業生産者は収入にも影響することから(量と品質~等級ダウン)、照明設置を嫌います。
よって、照明設置に反対し、生活道路や中学生や高校生への部活帰り等の通学路に
照明設置が進まない問題もあります。
≪現在の対策≫
安心安全確保のために折角設置した「照明」なのに消したり、
幕をとりつけ照射範囲を制限したり(電気代は一緒、エコに逆行)。
≪山口大学~当社の技術≫
人には快適に感じる照明(色)でありながら、イネの生育に影響のない
照明技術を開発しましたので(さらに応用研究も進行中)、
現在、照明メーカーと技術搭載の「光害阻止LED照明」の
商品化を進めております。
よって、照明設置が進まなかった場所への照明普及(夜間の安心安全確保)と、
光害場所への照明交換の手助けとなればと考えております。
(現在、特注品のみ対応中。今年も各地で実証試験も行います。)
ということで、今回は、
4月下旬・四国入りした際に「イネの光害」になるのでは
(この時期は、実際の光害事例は当然わかりません。出穂期までは判別し難いです)、
光害対策もされていますね・・・の箇所が確認できましたので、紹介したいと思います。
≪ご参考~光害の事例(昨年度分まで) 【コチラ】 から≫
【駅ホームの照明による光害(になるかもしれない場所)】
水田地帯を貫く路線であれば、このようなケースは多いかと思います。
特急列車で一瞬で通過したこの駅を、夜間再訪問してみました。
照明の水田側には何も対策されていないので、もろに照明があたっております。
≪ご参考~昨年確認の九州の事例(駅ホームの照明)≫
↓
この駅の周辺は、水田への照射箇所がぞろぞろ。。。
↓
ここからは、対策例です。
これも違う駅ですが、水田に照射されないように対策はされています。
申し入れ~手続~対策、その時間と費用、やりとりのストレス・・・大変なようです。
(昼の列車からの車窓で確認し、夜間再訪問)
↓
上記の駅周辺の対策例です。これも昼間に車窓から、なんだアレ・・・とチェックしていたところ。
水田にちょうど照射されないように、幕の大きさなどを調整されたのでしょう。
↓
また、四国内他県ですが、下記のような筒での対策も。
↓
今年も、光害事例や対策例の確認、対策の必要性啓発などを進めていければと思います。
(実際のイネ光害事例ではないため(田植期であり未確認)
題目は・・・2013年把握の場所「0」とさせて頂きました。)
◆ これまでお示しした 「農作物の光害事例」集は → 【コチラ】 ◆
◆ 農作物の光害に関する 判定・講演依頼などは → 【こちら】 ◆